セベソ事件
 ダイオキシンが大量にまかれた事例の中で最悪のケースの一つとして知られているのがセベソ事件です。この事件の中にはダイオキシンの典型的な症状や、人々の対応の不手際などが明確に現れているので、是非とも覚えておき、二度と繰り返さないための教訓として欲しいと思います。

セベソ事件概要

・発生日時 1976年 7/10
・発生地  イタリア
・事故内容 ダイオキシンの大量飛散
・影響   22万人以上の人間の身体へ影響。
      家畜の変死、草木の枯れ
      遺伝毒性による次世代への被害(流産率上昇も含む)
・原因   作業ミスによりダイオキシンが生成され、安全装置を破壊した。
      事故の発生が5日目まで公表されず、対策が遅れた。
 この事故で周囲に飛び散ったダイオキシン(2,3,7,8TCDD)の量
約275000000000000ピコグラム
(実際には250〜300gといわれている。上記の数値はその平均値。ピコグラムは1グラムの1兆/1)
各安全基準との比較
TDI(耐用一日摂取量=一日に摂取して健康被害が無い限界値)
アメリカ→0.01ピコグラム
WHO→1〜4ピコグラム
日本(環境省)→4ピコグラム
 最も低く基準を設置しているアメリカの基準の27500000000000000倍のダイオキシンが放出された事になります。日本で最も低い基準である環境省の基準と比べても6875000000000倍のダイオキシンが放出されました。このような危険な状態が5日間に渡り公表されないままでした。

 公表が遅れた原因
 別項で触れている通り、ダイオキシンの毒性は遅延毒性であり、その効力はすぐには発揮されません。その為、最初の三日目までは人体への目立った影響は見られず、ただ草木が枯れたり家畜が苦しみだしたりという事のみだった事もその一つであると考えられています。
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