誤報
 環境ホルモンは他の問題と比べるとずっと人々の身近に感じられる距離に存在する事が多かった為か、ニュースなどでの報道も随分と大きく取り扱われましたが、その中で一つだけ絶対に忘れてはならない事があります。
 それが誤報です。環境ホルモンに関する問題が最も加熱していた頃には、真実から誤解、未判明の部分、そして全く事実無根の虚偽までありとあらゆる情報が錯綜しました。

 正しく言えば誤報というよりも、確定される前の事実が断言的に報道される事です。例えば給食に使われる食器が各地で次々と変更されていったのも、環境ホルモンに対する誤った報道が引き起こしたことで、また一時期はインスタントラーメンの容器が危ないといった報道がされ、一方で危険性を実証する実験が行われ、また一方ではその危険性が無い事を立証する結果を突きつけたりと、様々な事がありました。
 人々の身近にありその数もとても把握しきれないほどの数が存在する為に、過敏反応を示すのは当然かもしれません。

 このように書くと「そういう時代もあったなぁ」と思う人も居るかもしれません。しかし、現在においても環境ホルモンの研究というのは現代進行形で行なわれている段階にあり、今でも「事実かどうか判らない」ままのグレイのゾーンの部分はあります。
 その中には「環境ホルモンは人間の精子の減少に寄与している」というものもあります。コレは既に殆ど確定的に報道されていますが、事実は未だに判明されていません。そうかもしれないし、違うかもしれない。それは今の段階では断言できないのです。

 私たちはそれぞれに得たニュースを盲信的に信じるのではなく、そのニュースが自分達にとって関係があると思えば、もう少し一歩踏み込んで考えたり調べたりする事で、よりよい対処が出来るのであるという事を、きちんと覚えておかなければならないようです。
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