ダイオキシンの毒性には二つの毒性があります。
急性毒性と慢性毒性です。他の中毒などと定義的には同じで、急性は一気に多量を摂取した際に発生する毒性で、慢性は長期に渡って摂取を続けた場合に発生する毒性のことです。
・急性毒性
ダイオキシンを一度に多量の摂取をする事は滅多にないので、意外と知られていないのが急性毒性のほうです。急性毒性の最悪の症状は言うまでもなく、死です。他の毒と比べてもかなり微量の致死量を誇る猛毒であるといえるでしょう。
ただし、その毒性はゆっくりと効果を表します。砒素をその効力が発揮されるまでに時間がかかるため「愚者の毒」と呼びますが、ダイオキシンもその意味では即座に人を殺す事は出来ない「愚者の毒」の仲間であるといえるかもしれません。
甲状腺が正常に機能しなくなるため、体重が激減しながらやがて死んでしまいます。
死を免れた場合も臓器に重大な障害を引き起こしてしまいます。
・慢性毒性
慢性毒性については微量ながら長期に渡って摂取した為に発生する症状です。
私達の生活の中には微量ながらダイオキシンが様々なところにあり…例えば、焼却や海に棲んでいる魚を食料として摂取した際などに自分の意志とは関係なく摂取してしまいます。現在人は多かれ少なかれダイオキシンを摂取しながら生きていると言えるでしょう。
しかし、それが何らかの要因によって摂取量が安全圏内を超えてしまった際に慢性毒性の症状は強く人々を苦しめる事になります。
慢性毒性の代表的な症状は最もよく知られている発ガン性です。ガンの発症率が高くなるというもので、その他に、急性毒性と同じく臓器に異常をきたすようになります。つまり、この点だけに注目してみれば、慢性毒性であっても、急性毒性と同様の症状を発症する危険性は充分にあるわけです。
急性毒性は普通に生活を送る限りまずありえないですが、慢性毒性の場合は私達がどれだけ注意しても、管理できない部分で発生してしまう危険性があります。その為にも、一人一人がこうした危険性をしっかり把握する必要があるのです。 |