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今のように所有権がどうこうという権利に対する概念が厳密ではなかった江戸時代だからこそ存在出来た職業が木地屋です。
彼らは朝廷から八合目以上の木の伐採する事の許可状を持ち、人里から離れた山奥で伐採した木を轆轤(ろくろ)を使って漆器の木地として加工しながら、移動生活を営んでいました。
その道具から『ろくろ師』とも呼ばれ、全国を渡り歩きながら、戦乱の無い平穏な時代と共に増加していた漆器の需要に応えていました。
しかし江戸時代末期〜明治という時代の変遷と共に木々の所有権も明確化されていきました。
そうなると前述のような許可状も何の効力も持たず、他人や国の所有物となっていない木々からしか木地は作れず、その為移住しながらの生活も終わりを告げ、定住するようになり、それまでの伝統的な木地屋の生活も時代と共に変化を余儀なくされました。
そうして定住を始めた木地屋の暮らしは様々ですが、それまでの技術を活かしてコケシなどの工芸品を作るなどといった例もあり、現在まで続く木地屋の伝統の新たな歴史の始まりともなりました。
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