江戸の食事-蕎麦-

 江戸を代表する食べ物として良く紹介されているのが「蕎麦」です。
 最近は中華蕎麦が中心で和風の蕎麦は余り食べなくなってきましたが、大晦日に年越し蕎麦を食する習慣は今でも実践している家庭が多いようです。
 この年越し蕎麦の習慣も江戸時代に始まった習慣です。
 幾つかの説がありますが、蕎麦がお金を引き寄せるとか、年末に大店(複数回での支払いをメインに行っていた大型店舗)の集金が行なわれ、その慰労の為に食べたのが始まりだとか言われています。

 しかし、蕎麦が江戸時代に起源を持つのは年越し蕎麦だけではありません。
 そもそも蕎麦を今の形式で食べるようになったのも、江戸時代が始まった頃なのです。

 蕎麦の伝統的な食べ方の一つに「蕎麦掻」という食べ方があるのをご存知でしょうか?
 たまに蕎麦の専門店で扱っている場合もあるようですが、これが現在の蕎麦以前の調理法です。そば粉をお湯で練って食べるというもので、蕎麦が伝わってきた当初からの餅のようにして食べるという方法に近いです。
 それが現在の形になったのが江戸時代くらいだったといわれています。ごく初期にはボロボロして食べにくかったそうですが、その後に蕎麦を上手く繋げる為に小麦粉を使った事により、食べやすくなり江戸を代表する食べ物にまで至ったといわれます。
 最初のうちはお菓子屋やノウハウが似ているという事でうどん屋が扱っており、やがてうどん屋が蕎麦屋に変わっていくような形で広まっていったといわれています。屋台でも蕎麦は江戸を代表する食べ物で、沢山の人々の腹を満たしていたそうです。

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