裏店、表店

裏店、表店
 

 裏店、表店というのは簡単に言うと長屋の場所の事です。
 江戸時代は家の事を『店(タナ)』と呼んでいます。なので文字通り、裏店というのは路地裏にある長屋で、表店というのは表通りに面している長屋の事を指します。
 もちろん表店の方が店賃(家賃の事)も高く、店舗を兼用した住宅でした。裏店は店を構えない商人や、職人たちが住んでいました。
 立地条件や建物の規模などによって店賃が変わるのは現代と同様です。

 ところで長屋の表店の住人の一人に『大家』もいます。
 この時代の大家を長屋のオーナーだと思っている人も多いようですが、現代のマンションの管理人と同様に、オーナーに雇われていた大家が多かったそうです。
 なので大家の収入は家賃収入の何割かに過ぎず、それだけで生活していくには余りにも少ない収入しかありませんでした。
 なので大家も表店で商売をして、自らの生活を安定させる必要があったのです。
 別項でも触れている通り、この時代の大家は長屋での親代わりのような存在で、人別帳の管理など、様々な仕事を抱えており、非常に忙しく過ごしていたようです。
 

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