父子家庭

 良く時代劇を見ていると、父子家庭が登場します。
 酔いどれの父親に、真面目な娘…。

 では、この父子家庭の母親はどこへ行ったのでしょうか?
 別項でも触れていますが、江戸時代は離婚もそれほど難しかったわけではありませんが、もう一つ父子家庭が増える理由があります。
 実はそれは医学の問題です。
 当時は余り医学が発達していなかった為に、出産という出来事は生まれてくる子供にとっても、そして出産する側の母体にとっても、一大事でした。その為に、子供を生んだ直後に母親が逝去してしまう事も少なくありませんでした。
 こうした事情が父子家庭を生んでいたのですね。

 上級家庭で母親が死んだ場合は、乳母を呼び、庶民の家庭では同じく小さな子供を生んだばかりの女性を近所で探してきて、代わりに授乳をしてもらっていました。
 当時は長屋間など、近所の人々の結びつきが強かったので、粉ミルクなどの便利な商品が無くても、男親が一人で困り果ててしまうという事はなかったようです。

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