江戸庶民の一日
  江戸の庶民の生活は多くの人が思っているよりは身分制度や儀礼に捉われない暮らしでした。

 例えば、江戸時代といえば武家社会で斬り捨て御免の時代であると思いがちですが、実際には武士といえども理由も無く庶民を斬れば罰せられるのは当然で、徳川幕府は農民を勝手に斬ったりしてはいけないという事を明確に触れだしています。
 実際、余程の事情がない限り『切捨て御免』なんてありえませんでした。  但し斬られても当然といわれる例としては参勤交代の大名行列を横切ったりした場合があり、この際には斬られても文句は言えないそうです。
 しかしこの大名行列の際しても道端で土下座をして見送る必要は無く、庶民はそれを見学するのを楽しみにしていたとも伝えられており、随分とイメージとは違います。

 一日を食事から見ると、一般的な家庭では早起きをして朝食を取り、父親は仕事へ、子供は寺子屋に勉強へ行かされたり、習い物へ通っていました。
 昼食は家に戻って食べたり、屋台でつまんで食べたり現在よりは軽食だった様子です。
 夕飯はその日の稼ぎで購入し、白米におかずを付けて頂きました。

 労働時間は余り長くありません。
 仕事によってはその日の天候によって「晴耕雨読」の場合もありましたし、灯りは火しかないので第一次、第二次の産業では必然的に日が暮れてしまえばそこで仕事を終えてしまわなければなりませんでした。
 賃金は日払いで支払われ、それで生活するその日暮しが一般的です。
 夜は灯り代が勿体無いのでさっさと眠ってまた新しい一日を迎えます。

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