ペット

 現在はペットと生活を営む事によりアニマルセラピーの効果が得られるという事もあってか、様々なペットが人間と生活を共にしていますが、江戸時代にもペットを飼うという習慣はあったようです。
 代表は鳴き声の奇麗な虫や鳥です。
 現在では動物愛護の問題とも絡むようになっていますが、日本の伝統芸能の一つである「啼き合わせ」(鳥の飼い主が集って、その鳴き声の良さを競って楽しむというもの。現在では野鳥の密猟などの問題から、動物愛護と伝統芸能を守ろうとする考えが対立することもある)が楽しまれていたそうです。
 虫も同じく鳴き声が奇麗であるということで、現在の感覚から言えばBGMに音楽を購入するような感覚だったのかもしれません。また視覚で楽しむということで金魚も人気だったそうです。虫や金魚は振り売りにとっても定番商品の一つで、特に金魚売は江戸時代の後も移動販売で長く親しまれた業種でした。

 ところで現在のペットの定番である猫や犬。
 これらも飼育されていましたが、愛玩目的よりも実用的な用途を考えての飼育だったようです。特に犬は専ら狩りへ使うので、上級階級でなければきちんと面倒を見て飼うという感じではなく、放し飼いだったようです。
 猫の方は言うまでもなくネズミ駆除の目的で飼育されていました。

 ところでペットとは違いますが、昔の江戸は中心部から少し離れれば蛍を見る事が出来るなど、非常に恵まれた自然環境に囲まれており、それだけに生物も今の東京と比べると、随分身近な存在だったといえそうです。

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