江戸に住んでいる人は花を愛している人が多かったそうです。上は徳川家を筆頭に、大名の藩邸などで立派な庭園が整備され、長屋住まいの庶民でも家の傍に花を植えたり、それぞれの楽しみ方をしていたそうです。
ちなみに庶民の間で最も人気を集めていたのが朝顔で、色などに関する品種改良などについては庶民でさえ非常に高い知識と技術を誇っていたらしく、朝顔の飼育に関してだけは現在人でも及ばないような高水準で楽しまれていたといわれています。
ところで日本人にとっての「花」といえば「桜」ですが、これは現在も江戸時代も変わる事はなく、身分を超えて桜が好まれていました。現在の花見の原型が出来上がったのも江戸時代のことでした。
そもそも江戸時代初期までの花見というのは、有名な桜の木を見て楽しむものでした。つまり有名な桜を一本を見て楽しむのが桜だったそうです。中でも江戸三十三桜と称された桜が有名でした。
それが段々と現在のように名木と称されるような桜は無くても、数々の桜が集っている場所で華やかに宴を楽しもうというように人々の好みが移っていったのが江戸時代中期以降だったそうです。ちなみに掛け合わせによってソメイヨシノが誕生したのも江戸時代後期から明治時代にかけての事だったといわれています。
ただ夜桜は交通手段や治安面の問題から、余り盛んではなかったようです。 |