現在人にとっての衣替えは、着る服そのものを季節に合わせて変化するというもので、非常にわかりやすい形で行なわれています。では、江戸時代の人々はどのような形で衣替えを行なっていたのかというと、非常にシンプルかつ合理的な衣替えを行なっていました。
春の状態の着物を標準の着物として、以下のようになります。
春:標準の着物の状態。
夏:袷の裏地を取り、単(ひとえ)で涼しくする。
秋:裏地を戻して、少し暖かくする。
冬:裏地と表地の間に綿を入れて暖かくする。
つまり一つの着物を分解したり、付属物を入れたりという事で四季に対応させていました。特に四月一日に行なわれる防寒の為に入れていた綿を抜く事は有名で「四月一日」と書いて綿抜きと読むのは、この着物の衣替えから来ています。 |